作品解説 – アートアクアリウム美術館 GINZA

手毬リウム

日本の伝統的な遊具である手毬をモチーフにした作品です。
多彩な糸で織られた紋様とその合間から金魚たちの優美な姿を覗くことができます。
子供たちが手毬で遊ぶ情景を表現した童歌の曲と効果音は、日本人の情緒を刺激し、ノスタルジックな気分を演出します。

障子リウム

雪見障子をモチーフにした作品。
雪見障子の下半分が水槽になっており、日本庭園の代わりに金魚たちの世界を垣間見ることができます。

雪見障子とは、障子の下半分にガラスを嵌め込んだ障子のことです。
障子を閉めたまま室内から庭の雪景色を眺められることから、
現在も日本家屋や、料亭のお座敷などでも広く採用されています。

金魚の石庭 隈研吾氏コラボレーション作品

日本庭園から水、花、樹木などを限りなく削ぎ落とし岩や石のみで構成された「石庭」。アートアクアリウムでは、金魚が泳ぐ水の塊で“石”を具現、そこに波のように流れる竹のインスタレーションが融合することで唯一無二の「石庭」を表現します。
隈研吾氏の建築哲学と自然への敬愛を象徴する作品と、アートアクアリウムの金魚泳ぐ水槽作品が融合したコラボレーションエリア。大胆なデザインのなかに竹を使用したしなやかで繊細な美しさが光る作品です。自然美の没入空間を是非ご体験ください。

新金魚品評

24基の四角い水槽が並ぶ作品群。
ここでは、泳ぐ金魚を上から鑑賞することができます。

ガラスやアクリルが普及する以前の江戸時代、庶民は金魚を陶器の鉢や桶で飼っていました。そのため、金魚は上から鑑賞する「上見」が一般的でした。金魚を上から見たときのシルエットの美しさや、水面の波紋をお楽しみください。
このエリアには日本の天然記念物に指定されている3種の金魚、高知県の土佐金、愛知県の地金、島根県の南京が展示されています。
中でも、美しい尾ひれが特徴の土佐金は「金魚の女王」とも呼ばれており、アートアクアリウムの家紋モチーフにもなっています。

NEO花魁

アートアクアリウム初のネオンアート作品
アートアクアリウムを代表する大型水槽作品“花魁”が進化して新登場。
鮮やかな光で美しい色彩を表現するネオンと融合する“NEO花魁”は、華やかでポップな雰囲気が新しい、ネオンアートとのコラボレーション作品です。
アートアクアリウムを構成する光・音・香のひとつ、光彩に新たな現代アートの要素を取り入れ、これまでにない光のアートが誕生します。

金魚の参道

金魚泳ぐ水槽で参道を表現し、神秘的に空間を演出したエリア。光・音・香が融合するインスタレーションを表現します。
鳥居をモチーフにした列柱の水槽群が連なる光景は、まるで別世界への入口のよう。その先へと続く、幻想的な空間へと皆様を誘います。

金魚の湧泉

金魚の参道を抜けると現れる、金魚が優雅に泳ぐ泉。華やかで優美な“泉”を表現した空間型の作品です。
中央には、様々な色彩に輝く光の塊が美しく空間を照らし出します。ひとつの幻想的な世界をお楽しみください。

金魚の滝

5つの水槽が並び立ち、滝の瀑布を表現した作品。
水の流れ落ちる水槽は、裏側に回り込むと金魚と一緒に水の中にいるような写真を撮影できます。
この水槽には、水槽内の苔などを食べて掃除をしてくれるセルフィンプレコやドクターフィッシュとして知られるガラルファも金魚と一緒に泳いでいます。水槽の中をじっくり眺めて探してみてください。

金魚の石灯籠

寺社仏閣、日本庭園、玄関に明かりを灯す石灯籠をアレンジした作品。

灯籠の灯りの中を金魚が泳ぐ、アートアクアリウムならではの幻想的な風景をお楽しみいただけます。

石灯籠に使われる石は、御影石と呼ばれる花崗岩です。
この御影石は、石灯籠のほか、庭園の石橋や、国会議事堂などの大きな建築物でも広く使われています。

金魚の回廊

日本の寺社建築に見られる回廊。その回廊に並ぶ柱を模した水槽が並ぶ空間作品です。
円柱型の水槽の中を優雅に泳ぐ金魚たちが、アートアクアリウムの幻想空間に皆さまを誘います。
回廊の側面に入った線状の模様は「麻の葉模様」と呼ばれ、日本では古来より魔除けの模様として、子供の着物にも使われています。

金魚コレクション

当館には約100種類の金魚が泳いでいます。
この円形の水槽の中には、金魚の中でも特に巨大な品種「ジャンボオランダ」や、パール鱗と呼ばれる鱗を持つ希少な品種「浜錦」など、珍しい品種の金魚を展示しています。

当館にいる金魚の種類は、
公式サイトの下記ページで見ることができます。
https://artaquarium.jp/enjoy/goldfish/

九谷金魚品評

日本の伝統工芸である九谷焼で制作された金魚品評。
水槽には、鮮やかな色彩と華やかな絵付け、さらにアートアクアリムの家紋が描かれています。
背景には九谷焼の様々な作品が並ぶ棚を展示します。

花魁花舞(HANAMAI)

日本の華道家・假屋崎省吾氏による花の演出作品。
水槽作品“花魁”が並ぶ空間を様々な花で埋め尽くした華やかな空間が広がります。
お花が上から舞う、まるでお花畑に迷い込んだような幻想世界の作品です。花に囲まれる、没入空間をお楽しみください。

猪目リウム

壁に開いたハート型の小窓の水槽。
一見するとハート型の水槽ですが、この形状は「猪目」と呼ばれ、日本では古来から魔除けや福を招くモチーフです。
猪目模様は、建築や美術の各所で使われています。
窓の向こうに広がる作品と金魚のコラボレーションをお楽しみください。

天空リウム

天空に咲く空想の花をイメージして作られた作品。
こちらの天空リウムをはじめ、当館では、各作品のコンセプトに合わせたアロマを各作品エリアで炊いています。
こちらのアロマは当館オリジナルのアロマとなっており、ミュージアムショップにてご購入いただけます。

デジタルアートギャラリー

「女性と金魚/鯉」をテーマに、当館での展示のために描かれたクリエイターが描くイラストレーションギャラリー。
歌手のAdoのイラストを手がけた世津田スンやtamimoonなど、日本のデジタルトレンドを牽引する人気イラストレーターの作品をご覧いただけます。
アーティストのyamaや、人気V tuberらとのコラボ作品も展示されています。

アートアクアリウムとクリエイター、アーティストのコラボレーション作品をお楽しみください。