金魚づくしなど奇想天外な作品で国内外問わず人気を誇る 奇才絵師・歌川国芳と江戸ポップアート アートアクアリウム美術館で浮世絵展を期間限定開催 会期:2023年10月13日(金)~11月30日(木)

アートアクアリウム美術館 GINZA(所在地/銀座三越)では、10月13日(金)~11月30日(木)の期間限定で、秋の特別企画「奇才絵師・歌川国芳と江戸ポップアート」を浮世絵展示エリアにて開催いたします。
 本企画展では、奇才と称される江戸時代の人気浮世絵師・歌川国芳の作品36点を展示し、江戸から続く日本の伝統美術“浮世絵”について、また国芳という絵師の魅力についてご紹介いたします。
アートアクアリウム美術館の館内最後に設けた展示スペースにてご覧いただくことができますので、生きる芸術・金魚アートをお楽しみいただいたあとに、続けてぜひ本展示もお楽しみください。

■国芳が描く擬人化金魚?!が浮世絵作品をご案内!

 本企画展では、金魚づくしシリーズの「ぼんぼん」という作品から擬人化された金魚が飛び出し、展示のご案内をいたします。普段あまり浮世絵を鑑賞しない、興味があまりない、という方にも、 江戸のポップアートを気軽にお楽しみいただける内容となっておりますので、この機会に江戸時代からつづく日本の伝統美術に是非触れてみてください。

ぼんぼん

国芳作品のなかでも大人気シリーズ「金魚づくし」という作品では、擬人化された金魚たちが江戸の人々の生活を楽しむ様子が描かれています。「金魚づくし」シリーズのひとつ、「ぼんぼん」は、子どもたちが手をつなぎながら“ぼんぼん歌”を歌って歩くお盆の季節の遊びを表現した作品です。金魚たちが持つ扇子はすくい網になっていたり、水中の藻は柳に見立てられていたりと、細かいところまで金魚が擬人化された世界が面白く表現されています。
すくい網をもつ金魚が本展示のナビゲーターとなり、皆様を面白くて楽しい、国芳の浮世絵をご案内いたします。

■金魚だけじゃない!国芳の猫作品や妖怪画、風景画も展示いたします

 常設展示の歌川国芳コレクションでは国芳作品のなかから金魚と鯉が描かれたものを展示していますが、本企画では、猫好きとしられる国芳が猫を描いた作品や、妖怪画、風景画もあわせて展示いたします。奇才と称される絵師のダイナミックな画面構成や、独自の視点やアイデアなどが光る、国芳らしい、江戸のポップアートをお楽しみください。

●歌川国芳といえば猫!
 大の猫好きとして知られる国芳。猫を題材とした作品も展示いたします。猫好き絵師が描く作品は、細かいところまで工夫がたくさん!猫一匹一匹をじっくりと鑑賞いただき、ユーモアあふれる国芳の表現にご注目ください。
〈作品〉「流行猫の曲手まり」

●コワ可愛い⁈国芳ワールド全開の妖怪画
 妖怪やおばけ、幽霊などが登場する話は、江戸の人々からも大人気のテーマでした。 この“こわい”ものである妖怪も、国芳の手にかかればおもしろおかしく、またかわいらしく描かれます。自由自在なその発想を妖怪画でもお楽しみください。
〈作品〉「道外化けもの夕涼み」

●江戸の人々の生活を描く風景画
 国芳の一連の洋風風景画「東都○○之図」5図、「東都名所」10図のうちから9作品を展示します。西洋的な遠近法と、独自の表現方法を用いながら、江戸の人々の生活に目を向けられた、まさに江戸のポップアートをご覧ください。
〈作品〉「東都名所佃島」

■ミュージアムショップでは浮世絵コレクションのグッズも販売中!

 ミュージアムショップでは、歌川国芳浮世絵コレクションのオリジナルグッズも販売中です。「奇才絵師・歌川国芳と江戸ポップアート」をナビゲートする「ぼんぼん」のグッズも大人気です。