三越350周年とアートアクアリウム美術館 GINZA 江戸時代から続く文化が、銀座に。三越350周年の歴史と共に歩んできた江戸・東京と銀座の姿を浮世絵とポスターで巡ります。
アートアクアリウム美術館 GINZA(所在地/銀座三越)が館を構える三越は、2023年に創業350周年を迎えました。これを記念し、アートアクアリウム美術館 GINZAの館内では、現在「浮世絵×金魚×銀座」と題した特別パネルを展示中です。特別パネルでは、三越が誕生した当時の日本橋の風景や、江戸時代の金魚鑑賞風景、さらに昭和5年に開業した銀座三越開業時のハイカラな風景、そして現在の銀座三越の姿を並べ、移り変わる姿を表現しています。(館内浮世絵展示コーナーにて掲出中)
■三越とアートアクアリウム
1673年に呉服店「越後屋」として創業した「三越」は日本で初めての百貨店として歴史を積み重ね、“伝統を超える革新性”をテーマに、今なお人々へ特別な価値を提供しています。
アートアクアリウムもまた、江戸時代に花開き人々の文化となった“金魚鑑賞”を現代において新しい形で表現することで、革新性をもちながらその歴史を重ねています。
そして現在、三越と金魚、このふたつの歴史が、伝統と革新が共存する銀座という街のなかで繋がり、アートアクアリウム美術館 GINZAとしてさらなる進化を遂げ、皆様へ特別な体験をお届けしています。
三越の歴史を、金魚鑑賞という美しき文化を、この350周年という記念すべき年にぜひご体感いただけましたら幸いです。
■アートアクアリウム美術館 GINZAで鑑賞できる日本の伝統文化
浮世絵やポスターから銀座の歩みを巡る特別パネルのほかにも、当館には江戸時代から続く日本の文化が光る様々な展示を見ることができます。
浮世絵コレクション
館内では、江戸の浮世絵師・歌川国芳の作品のなかから鯉や金魚が描かれたものを集め展示しています。浮世絵も江戸当時の人々に親しまれた大衆文化のひとつ。そのなかにも金魚が描かれていることから、金魚がやはり江戸時代の人々にも愛されていたことが分かります。
国芳は金魚を擬人化するなど、ユーモア溢れる作風で人気を博しました。浮世絵のなかで泳ぐ金魚の姿をご鑑賞ください。
金魚の飾り棚
金魚鑑賞が庶民に親しまれるようになった江戸当時はガラスが貴重だったため、金魚を陶器や木製の桶などに泳がせ、その美しい姿を上から眺める“上見(うわみ)”を楽しんだと言われています。
当館展示作品「金魚の飾り棚」では、小型の桶サイズの江戸切子の中を金魚が泳ぎ、その姿を上から眺め鑑賞することができます。江戸切子も江戸時代から続く日本の伝統工芸。江戸をルーツにもつ二つの文化の融合をお楽しみいただけます。
新金魚品評
「新金魚品評」も、金魚を上から鑑賞する“上見(うわみ)”ができる水槽作品。上から見ることで金魚それぞれの個性をより鮮明に鑑賞することができるため、いまでも金魚の品評会では金魚を上から見て評価することもあるそう。ここでは24基の水槽作品が並び、個性あふれる24種類の金魚が優雅に泳ぎます。